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神の手、25年目の偉業

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上質なラグスポ新コレクション

修復師として名を馳せ、「神の手を持つ」と称賛された時計師ミシェル・パルミジャーニ氏が、自身のブランド「パルミジャーニ・フルリエ」を設立したのは、1996年のこと。

今年は創業25周年にあたり、それを機に新コレクション「トンダ PF」が発表された。昨年のヒット作「トンダ GT」に似たブレス一体型のラグスポは、全モデル自社ムーブを搭載。ラトラパンテ搭載の限定モデルは高貴なプラチナの外装で、25周年を寿ぐ。

プレシャスな素材使い

自社製ラトラパンテは、2つのコラムホイールが垂直クラッチを作動させる設計に。毎秒10振動のハイビートを刻むムーブメントの地板とブリッジはゴールド製で、豪華に装った。限定25本。手巻き。径42mm。Ptケース&ブレスレット。1960万2000円。問い合わせ:パルミジャーニ・フルリエ

2021年10月25日には、日本でも25周年の記念イベントが開催された。会場に選ばれたのは、大改修を終えて生まれ変わった「京都市京セラ美術館」の光の広間。トンダ PFのフルコレクションをはじめとする新作に加え、2階にはメゾンの歴史を彩ったタイムピースの数々が展示された。


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私は常々、この種のフルブリッジムーブメントのデザインは目に見えない時の流れをも可視化するものだと考えている。

ここで、ムーブメントの美的観点に話を移そう。また技術的に優れていそうな(多くの場合、間違いなく優れている)ソリューションではなく、伝統的な職人技を必要とする伝統的なソリューションを採用する方が、より魅力的に映る場合があるのではないかという疑問についても掘り下げていきたい。このカテゴリーの基準のすばらしい点は、個人的な評価に深く根ざしているため、時計ライターのケネス・ウリエット(Kenneth Ullyet)が“...お互いに議論することで得られる強烈な喜び”と呼ぶ愉悦を、決して他人に奪われることがないことだ(神に感謝しよう)。ここから先は伝統的な品質基準だけでなく、私の個人的な好みについてもお話しすることをご承知おきいただきたい。

デザインについても触れたい。私は昔から2、3番車にはS字型のブリッジ、4番車と脱進機にやや小さめの受けが付く伝統的なフルブリッジのムーブメントが好きだ(一般的にブリッジは地板に2本以上のネジで固定されているのに対し、受けは1本で固定される)。

A.ランゲ&ゾーネ スーパーコピー ダトグラフ アップダウン 405.031

1999年に発表された、同メゾンを代表するクロノグラフ「ダトグラフ」。

6時位置にパワーリザーブインジケーターをプラスして、こちらの「ダトグラフ アップダウン」に生まれ変わりました。

伝統的なコラムホイールに加え、フライバック式のリスタート機構、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツ・カウンターなどの機能を満載しています。

クロノグラフモデルとして文字盤の外周にはタキメータースケールを設け、またより正確な数値が読めるように文字盤上の一秒間は5つに区切られ、1/5秒までの計測が可能となっています。シースルーバックから眺められるムーブメントは、機械式時計ファンであれば思わず息を飲むほどに造りこまれており、時間を忘れて見入ってしまう事でしょう。

まず、3/4プレートのムーブメントに比べて輪列をより多く見ることができ、さらに、このようなムーブメントの調和のとれた外観に何か深遠な優美さを感じる。私は常々、この種のフルブリッジムーブメントのデザインは目に見えない時の流れをも可視化するものだと考えている。

しかし、それだけで飛びつくわけではない。例えばフィリップ・デュフォー(Philippe Dufour)はリューズ、ラチェット車、香箱、4番車、3番車を1枚のブリッジで構成しているが、ブリッジの形状や仕上げがとても格調高く、これ以上のものは考えられないほどだ。ロジャー・スミス(Roger Smith)も、A.ランゲ&ゾーネでは有名なランゲ1に3/4プレート、ゴールドシャトンを採用している。これらのケースでは、時計のクラフツマンシップが経済的な理由ではなく、審美面で選択されていることは明らかだ。